【ATON】HAND DYE NYLONシリーズのご紹介

【ATON】HAND DYE NYLONシリーズのご紹介

By YOSHIKAWA YUKI 投稿日: / 最終更新日:

HAND DYE NYLON

絞り染めの産地にて手作業による無地染めをおこなっております。絞り染めとは、世界で最も古い柄染色の手法名で、おおよそ紀元前から作られているといわれています。

エジプトと南米が古く、アジアにおいてはインドが最も古く、それが中国、日本に伝播し、日本では昔、貴族女性の最上位の式服として絞りが採用され、その当時の絞り染めの布は、正倉院にも宝物として数多く残されています。

昔は日本各地で広く行われたていた絞り染めも、現在では京都(鹿の子絞り)、大分(豊後絞り)、愛知(鳴海絞り)と、大きく3つの産地が残っている中、ATONでは愛知県の鳴海絞りの工場で染めています。

鳴海絞りとは、名古屋市緑区鳴海町を中心に400年以上前から始まった染色で、比較的近い場所に木綿の産地があったため、木綿を入手し易く絞り染めの浴衣や手ぬぐいなどがよく作られました。

江戸時代には、江戸(東京)と京都を結ぶ街道(東海道五十三次)41番目の宿場町として栄え、上は将軍様、大名から商人、町民まで、あらゆる人達が行き来し、色鮮やかな絞り染めは、行き交う人々の目にも興味深く映り、手土産として重宝されたそうです。

元々は隣町の有松町で発展した絞り染めが、東海道筋にできた町(有松)で、土地が農作に適していなかったため、絞り染めに着目し、それで生計を立てようと考えたのが絞りの始まりです。

最初は木綿絞りを藍で染め、手拭いや手綱を軒先に吊るして売り始めました。その後、絹布を絞り紅や紫で染め始めるようになりました。更にその後、隣村の鳴海宿でも出張販売をしたことから鳴海絞りとも呼ばれるようになりました。

鳴海地区の絞り染めの職人さんの元に、ナイロン素材を持ち込み、一つ一つ手作業で染めることにしました。

従来の染め慣れているシルクやコットンではない為、依頼した当初は戸惑っていましたが、何度かテストで染めている内に、シルクと同じ工程で染めれることが分かり、職人さんがナイロンの染めを確立しました。

その工程とは、金属の寸胴に適温なお湯と染料を入れ、ぐるぐると棒でかき混ぜ、何度か自分の目で色を確かめながら染料を調合していきます。色目が合うと、ようやく製品や生地を入れ、更に棒でぐるぐるとかき混ぜます。

細かいノウハウを職人さんは教えてくれませんが、機械で行うのとは違い、温度の加減により色が変化するのがとても難しいと、横で何度か見ている時に感じました。

染め→色確認→染めの工程を3、4度同じ工程を繰り返すこと約100分位で染めの工程が終わり、水洗いして染め工程は終わります。

最後の仕上げ工程も手作業です。企業秘密で細かい説明は出来ませんが、やはり職人による工程です。機械などの大量生産では不可能な、自然な小皺が残り、生地や製品を仕上げることが、人の手で可能となります。

ナイロンなどの化学繊維をより天然繊維のような優しい表情に近ずける為には、このような日本伝統の技法や職人さんによる力は、ATONの物作りには欠かせません。

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