
About canoma

新しいアイディアと熟練した技術
香水は、感覚的な部分とテクニカルな部分の両輪で時間を掛けて製作しております。
日本人としての感覚を持つ渡辺裕太が香りのディレクションを取り、テクニカルな部分は、フ ランス人調香師 Jean-Michel Duriez(ジャン=ミッシェル・デュリエ)の知識と経験を用い、日本人が使いたいと思える香りを創っております。
çanoma は既存の香水にはない新しいアイディアを、熟練した調香技術を通し、繊細な調整の上で完成されたプロダクトを発表しているブランド。
確かな技術の上に完成された新しいアイディアこそが、いい香水であるための条件であると信じております。
上質なデザイン
ロゴはひらがなの「さ」とフランス語の« ç »を織り交ぜ、ミニマルになり過ぎずに、余計な装飾は避けた、洗練された上質さや秘められたこだわり、奥深さを感じさせるデザイン。
ラベルやパッケージも同様に、余計な装飾を極力排除したデザインとなっております。
各香水には源氏香之図がそれぞれあてがわれ、インスピレーションソースを暗示しています。
それぞれの源氏香之図の意味は、パッケージ内側に記載され、「隠されたテーマ」となっています 。
情報を遮断しているため、先入観なく香りを愉しんでいただきたいという想い。香りの後ろには有機的なストーリーがあり、それに基づいて創られております。
Jean-Michel Duriez プロフィール
調香師歴30年以上の巨匠。フランスの歴史ある香水ブランドJean Patou及び、Rochasのハウスパフューマーを務める。
その他、Dolce&Gabbana、Escada、Lacoste、Yohji Yamamoto の香水などの名作を製作。また、Pierre Hermé等とのコラボレーションキャンドルも数多く手がける。
渡辺裕太氏とJean-Michel Duriez氏
canomaはアップグレードを正しく公表、解説しています
çanomaの香水名は試作品番号です。例えば、1-24 は、1という種類の香りの24番目の試作品を意味しています。
これは、規制の変更に伴い、香水の処方の修正が必要となる際に、商品名である試作品番号を変更することで香水の処方に変更があったことをお伝えするためです。
また、各香水には作品それぞれのインスピレーションにあった源氏香之図(源氏物語にも登場する香道の香の図)が1つずつあてがわれております。
これまで香りの長い歴史の中で何百年と愛される香りの名作でも、公表されずに、時代に合わせてアップグレートしている商慣習として仕方のないことに誠実性を出す取り組みでもあります。
1‒24 鈴虫
香りの系統 : ウッディ ・オリエンタル ・スパイシー
ベルガモット、バジル、カルダモン、クローブ、サフラン、ヴァイオレットリーフ、 ローズ、オークモス、シダーウッド、ミルラ、ラブダナム、カカオ
香りの印象
この香りのインスピレーションソースは、夏の終わりのまだジメジメしている時にふっと一瞬きた秋の冷たい風から着想得て製作しております。
一つの香りの中に暑さと寒さ、乾燥、湿度、重さ、軽さのコントラストが混ざりあうことなく共存しているという香りです。
全体のストラクチャーは、オリエンタルという香りのジャンルに該当します。シダーウッドという、檜(ひのき)っぽい香りに、アンバーという、重たさと甘さのある香りが加えられております。
高級ホテルのラウンジのような、お香が漂っている空間のような心地よい香りを感じることができます。
通常のこのオリエンタルという香りはもっと重たく甘い香りを足すことで重厚感やラグジュアリーな雰囲気を出しますが、canomaはあえてその部分を削って、カルダモン、サフランといったスパイスの香り、バジル、ヴァイオレットリーフといったハーブっぽい雰囲気のある香りを加えております。
オリエンタルなんだけれども軽さのあるストラクチャーを実現しております。
渡辺氏いわく「この24回の試作に、1年かかりました(笑)」とおっしゃっておりました。
2-23 胡蝶
香りの系統 : ウッディ・スパイシー・ローズ
レモン、ベルガモット、ローズマリー、バジル、四川山椒、シナモン、ジンジャー、 クミン、クローブ、アイリス、ローズ、ゼラニウム、レザー、パピルス、パチュリ、ムスク
香りの印象
この香りのインスピレーションソースは、同ブランド・クリエイティブディレクター渡辺氏の幼少期に育てていたアゲハ蝶の思い出から着想を得て香りを創っております。
少し重たさを感じる香り。その重さの中心がどこにあるかというと、レザーの香りをしっかり使っております。
そこに、インセンス(お香の香り)や、パチュリといった重たさと、湿度のある香りが使われております。ですので、全体が少し重たさのある香りとなっております。
その一歩踏み込んだ部分に甘さのないローズを中心として、ゼラニウムが加わることで、フレッシュなフローラルノートを感じることができます。
またこの香りにはスパイスがたくさん使われており、中心となっているのが、四川山椒(花椒)です。この四川山椒たちが重たいストラクチャーの全体をキュッと引き締めている効果があります。
重たいんだけれども、かろやかさと、使いやすさのある香りとなっております。
3-17 早蕨
香りの系統 : ウッディ・アロマティック ・フルーティ
ラベンダー、セージ、⻘リンゴ、カーネーション、松、インセンス、シダーウッド、 ベチバー、サンダルウッド、ムスク
香りの印象
ラベンダーや、セージといったハーブ系と、松の木を中心としたウッディノートが、2本柱になっています。
その柱を青リンゴ調の香りで優しくふわっと包んでいるのが全体のストラクチャーです。
トップのタッチは、非常に優しく、柔らかい印象がありますが、一歩中に踏み込んだ時に、アロマティックな香り・ウッディな香りの清潔感があります。
青りんごのジューシーさは控えめで、甘さは一切抜いておりますので、季節や男女、年齢問わず使いやすい香りとなっております。
4-10 乙女
香りの系統 : フローラル・アクアティック ・グリーン
ベルガモット、アクアティックノート、ティアレ、イランイラン、ジャスミン、ミュゲ
香りの印象
ボトルやパッケージに表現された「香の図」アイコンの意味は「乙女」。
インスピレーションソースは、ガブリエル・ガルシア=マルケスというコロンビア人作家の『百年の孤独』という小説の中の叶わぬ恋心を描いたシーンから着想を得て香りを創っております。
イランイランやティアレという南の島を思わせるようなフローラルノートが、まずしっかりと香ります。
その後ろの部分にアクアティックノートのざらつきを無くした海のような香りと、芝生を感じさせるようなグリーンノート、それに土っぽさを感じるグリーンノートが使われております。
この香りの特徴は、明確に芯があるストラクチャーではなく、上記の4つの香りがふわふわと香るアコードを創っております。
乙女という名前だから女性が手に取るのかというとそうではなく、若い女性からしっかりとスーツを着た男性まで似合う少し不思議な香りです。
フローラルやイランイラン以外は、男性的な香りが中心のため、実はメンズライクな側面も持ち合わせております。
フローラル全開でもなくグリーンも香るので、男性も、お花お花した女子っぽい香りからちょっと離れたい女性にも使いやすく、人とかぶらない香水になっております。
サイズについての考え方
canomaでは、30mlと100mlのサイズ展開となっております。
フレグランスのスプレーの噴射量は大体0.15mlとなっており、そうすると30mlでも約200プッシュ目安となっております。
一日1プッシュ〜2プッシュで4ヶ月〜6ヶ月かかる計算なので、canomaでは複数を買って愉しんで欲しいという気持ちもあり、30mlのサイズ感を採用しております。