【Node by KUDO SHUJI】「R-76」|朽ちゆく美しさを表現したシグネットリングと意外な着想源
こちらも合わせてご覧ください。
Node by KUDO SHUJI「R-76」退廃美を宿したシグネットリング
node by KUDO SHUJIより展開される「R-76」は、ブランドらしい彫刻的な造形と独自の美意識が凝縮されたシグネットリングです。ベースとなるのはクラシカルなシグネットリング。しかし、その表面はまるで長い年月を経て欠け落ちたかのような造形となっており、新品でありながら時間の流れを感じさせる退廃的な表情を生み出しています。
外側は荒々しい黒仕上げ、内側には美しい鏡面を施すことで、一つのリングの中に異なる魅力を共存させています。朽ちゆく美しさと磨き上げられた輝きという相反する要素が、絶妙なバランスで調和しています。
また、このリングの魅力は完成した瞬間だけではありません。着用を重ねることで黒い部分と鏡面部分が少しずつ馴染み、自分だけの表情へと変化していきます。使い方や着用頻度によって仕上がりが異なるため、経年変化そのものが作品の一部となるジュエリーです。
実はイメージソースは「ガリガリ君」
この作品には、少し意外な制作エピソードがあります。店頭でお話ししたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、「R-76」の着想源は、実はアイスのガリガリ君。
氷をアイスでコーティングしたあの独特な構造で、周りのアイスだけを少しずつ食べ進めると、中の氷が露わになります。その瞬間に現れる、不均一で少し欠けたような質感やコントラストを見た時、デザイナーの工藤氏が「この退廃感をリングで表現したい」と感じたことが制作の始まりでした。
一見するとファッションやジュエリーとは結び付かない日常の風景から、美しい造形が生まれる。それもまた、node by KUDO SHUJIならではのものづくりの面白さではないでしょうか。完成した「R-76」は、そのユニークな着想を感じさせないほど洗練された仕上がりとなり、シンプルな装いにも自然と溶け込みながら、確かな存在感を放ちます。
普段何気なく目にする景色や物の中にも、美しいデザインのヒントは隠れています。そんな視点から生まれた「R-76」は、時間とともに持ち主だけの表情へと育っていく、node by KUDO SHUJIらしい一本です。