【YOKE】2026AW "ジャン・アルプ"の有機的な造形に着想を得た、柔らかく彫刻的なコレクション
YOKE 2026AW
ジャン・アルプが探求した「有機的なフォルム」「偶然性」「具象と抽象の境界」という3つの要素を主軸に据え、既存の概念にとらわれない新しい服の形を提案します。アルプの彫刻やレリーフが、自然界の要素や人体などからインスパイアされながらも、最終的には純粋な形へと昇華されていく過程をYOKEの服作りの落とし込んだコレクションです。
YOKEは、単にアルプの作品を服に落とし込むのではなく、彼の芸術的思考プロセスを服作りに応用することで、以下のような問いを投げかけます。
「着る人の身体と服の関係性とは何か?」
「服は固定された形であるべきか?」
「偶然性が生み出す美しさとは?」
これらの問いを通じて、服が単なる「着るもの」から、着る人自身の身体や動きと呼応し、変化し、新たな表情を見せる「アートピース」へと昇華することを目指します。
ジャン・アルプの作品は、完璧な対称性や均整を追求するのではなく、むしろ不完全性や非対称性の中に美しさを見出しました。これは、自然界の摂理や人間の営みそのものに通じる哲学です。YOKE 26AWシーズンは、この「共鳴する不完全性」をデザイン哲学の核とします。
「偶発的なドレープやシワ」 着用者の動きや身体の形によって生まれる偶発的なドレープやシワをデザインの一部と捉え、あえて完璧に整えすぎないアプローチを取ります。
「不規則な切り替えと縫製」 洋服の切り替え部分にアルプの有機的なフォルムを取り入れ、既存のパターンにとらわれない不規則なカーブやアングルを導入します。
未完成の美: あえて断ち切りやほつれを残す、縫い代を外側に出すなど、未完成な要素を取り入れることで、時間の経過とともに変化していく服の表情を表現します。不完全な服が、着る人の個性を引き出し、それぞれの身体に「共鳴」することで、唯一無二の存在となる。
①フォルムとシルエット_有機的な流動性
・丸みを帯びたボリュームシルエット:アルプの彫刻に見られるような、丸みを帯びた、どこか柔らかい印象のボリュームシルエットを多用します。肩のラインを落としたドロップショルダー、たっぷりとした身幅のコートやジャケット、バルーンシルエット。
・アシンメトリーなカッティング:前述の通り、身体に沿いながらもどこか不均一なアシンメトリーなカッティングを取り入れ、着用者の動きによって様々な表情を見せるデザインに。
・ドレープとレイヤリング:身体の動きに合わせて流れるようなドレープや、複数の素材やパーツを重ねるレイヤリングによって、奥行きのある立体感を表現します。
②素材_触覚と視覚の探求
・異素材の組み合わせ:ウール、カシミヤなどの天然素材に、ナイロンやポリエステルなどのテクニカル素材を組み合わせ、コントラストを生み出します。マットな質感と光沢のある質感、滑らかな肌触りとざらつ きのある手触りなど、触覚的な要素も重視します。
・「生成」の色味と質感 : アルプの初期のレリーフに見られるような、漂白されていない、素材本来の「生成」の色味や、石膏や木材のような荒々しい質感を表現できる素材(未加工のウール、リネン、コットンキャンバスなど)を積極的に採用します。
・ニットの表現:YOKEの強みであるニットは、アルプの有機的なフォルムを最も表現しやすい素材です。様々なゲージや編み方を組み合わせ、編地の凹凸や透け感でアルプの抽象的な図形やレリーフを表現 します。部分的に立体的な編み込みを施すことで、彫刻のような質感を再現することも可能です。
③カラーパレット_ニュートラルとアクセント
・基調色:アルプの初期作品に多く見られる、オフホワイト、エクリュ、ライトグレー、サンドベージュといったニュートラルカラーを基調とします。素材本来の色や、自然光によって微妙に変化する色合いを重視します。
・アクセントカラー: アルプの晩年の作品に見られる鮮やかな色彩(深みのあるブルー、マスタードイエローなど)を、インナーやニット、小物で取り入れます。
4. ディテール_アルプの痕跡
・曲線的な切り替え: ポケットや袖口、裾など、洋服の切り替え部分に、アルプの彫刻やコラージュに見られるような、有機的で滑らかな曲線を取り入れます。